2025年度公募プログラム

[医学部]

地域貢献ができる医療系三学部合同人材育成実習プログラム

活動代表者

医学教育統轄センター教授 春田淳志

春田淳志医療系学生らが郊外の地域住民との交流を通じて、学生・地域の双方に学びのインパクトを与えるプログラムです。学生には地域を視る視点を醸成することを期待します。

活動内容

このプログラムは以下のプロセスで実装する。

1.地域の選定と地域の支援体制の構築:人口減少や高齢化、地理的な状況などを加味し、代表者が地域を選定する。2024年度は北海道稚内市、群馬県みなかみ町、岐阜県美濃市を拠点とした。各地域の市長をはじめとした地域のステークホルダー、地域住民は学生を受け入れる実行委員会を設置し、地域診断を支援できる体制を構築する。

2.事前準備:地域診断の方法を対象学生に対して講義形式で実施し、学生は地域診断のノウハウを理解する。学生は、インターネット上や統計資料としてある地域の医療・生活に関するデータをもとに、フィールドワークの計画を立てる。事前に地域住民への聞き取りなどもオンラインツールを用いて、実施する。インタビューの方法やフィールド調査の方法についても事前に学ぶ。これらのプロセスは、前年度に関わった学生がファシリテーターとして関わり、さらに地域医療や地域診断の経験がある医学部の教員や地域看護に携わっている看護医療学部の教員などが支援する。

3.地域のフィールドワーク:8月の7-10日間を使って、現地に赴き、フィールドワークを行う。インタビューやフィールドワークを基にした調査を三学部の学生が手分けして集め、日々探索した情報を共有しながら、地域診断を実施する。最後に、地域住民に調査の結果の一部を共有し、優先順位が高い地域の課題を解決する提案を行い、地域住民からフィードバックをもらう。

4.地域診断の振り返り:参加した学生は、地域診断のプロセスを振り返り、地域診断について学んだこと、地域住民や学生間で協働することで気づいたこと、全体に改善が必要なことを個々でレポートとしてまとめる。レポートを記載した後、グループで振り返りを行い、互いの学びを共有し、改めてこれから医療者として何を学ばなければならないかをレポートとして記載してもらう。

5.地域住民の振り返り:関わってくださった地域の方たちに、Zoomを使ってオンラインインタビューを行う。学生が地域に関わることで地域にどのような変化があったのかについて聴取し、プログラムの課題等も明らかにし、次年度のプログラム改善に活用する。

6.参加型アクションリサーチ:このPlan-Do-Study-Actのプロセスを明らかにし、転用可能なプログラムを開発する。

<スケジュール(予定)>
2025年2月~3月 地域の選定
2025年5月~2025年6月 2025年度プログラム参加学生の募集
2025年6月~7月 事前準備
2025年8月 地域のフィールドワーク(うち10日間の予定)
2025年9月 地域診断の振り返り・地域住民の振り返り
2025年10月 報告書の提出
2025年11月以降 プログラムの評価と翌年度の準備

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