2024年度公募プログラム

[横浜初等部]

X-ship Camp:多世代共創を実現するサバイバルキャンプによる先導者育成プログラム

活動代表者

横浜初等部教諭 クリスチャンソン, マーク

小学生から大学院生の参加者たちが自然の中で共に生活し、語り合い、課題に挑戦しながら先導者としての自分について考えるサバイバル・キャンプです。火おこし、炊飯、片付けなどを主体的に、そして協働的に行いながら様々なx-shipの力を培っていくことを目指します。

活動内容

第3回X-shipサバイバルキャンプは7月29日〜7月31日、山梨県山中湖村にある慶應体育会山中山荘にて2泊3日の行程で実施された。X-shipとはリーダーシップ(Leadership)、フォロワーシップ(Followership)、オーナーシップ(Ownership)、フレンドシップ(Friendship)など、先導者に必要な様々な能力を育成することを示している。慶應義塾横浜初等部生16人、湘南藤沢高等部生9人、慶應ローバーの学部生3人、システムデザイン・マネジメント研究科大学院生5人の合計33人が参加し、引率教職員、医師、映像担当などと合わせて48人が共に活動した。

オリエンテーション、チーム・ビルディング、そして事前学習のために、参加者と関係者はキャンプ前に横浜初等部に集まってワークショップを行い、成長目標を設定したり、「ハウス」という多世代チーム内の分担を話し合ったり、横浜初等部の体育館やグラウンドでテント設営の練習などをしたりした。

山中湖のキャンプ地でのサバイバルキャンプの内容としては小中高生、そして大学生が8人ほどの1つの「ハウス」というチーム内で協力し、引率教職員の安全確認のもとで、以下の活動を行った。 
1. テントを設営して寝る場所を確保
2. 摩擦や火打石などで火を起こし、薪や炭を使い、焚き火台と飯盒で炊事をする
3. 串を削って肉や魚を焼くために使う(一部生徒)
4. 昆虫食を体験する(いなご、蜂の子、ミールワーム)
5. チームで協力してマシュマロ・チャレンジやモールスコード受信・解読活動
6. チームで考えた「リーダーシップ」「オーナーシップ」などの成長目標についての寸劇発表
7. キャンプ地周辺で虫をつかまえたり、水遊びをしたりして自然に親しむ
8. 高校ラグビー部と交流

小学生は交代でチームのリーダーやフォロアーの役割を担い、話し合って計画を立て、活動を主体的かつ対話的に進める体験をした。高校生たちは小学生のサポートをしながら同じ課題について考え、共に学びつつ、小学生を導くリーダーとして活躍した。大学院生は高校生のメンターとして活動をサポートし、参加者全員がオーナーシップをもち、リーダー、そしてフォロアーとして成長するためのファシリテーションを行った。

サバイバルキャンプは一部雨があった以外は天気に恵まれ、夜には星空を眺めながら天文学教育専門の留学生の英語での星座説明を楽しんだり、キャンプファイアーを囲んでその日の活動について話し合った。キャンプ終了後には日吉キャンパスに集まって参加者がそれぞれのX-ship面の成長について振り返り、それをアンケートの形で集めて検証した。アンケートの結果から見て、X-shipキャンプと通して参加者が様々な面で成長を実感し、それぞれが成長の目標を設定することができたと言える。

活動内容の詳細はこちら
https://www.keio.ac.jp/ja/news/2024/9/3/27-161573/

参加者の声

公募プログラム

初等部6年

X-ship Campに参加しようと思った理由は、自分に足りないX-shipを育てるためでした。その中でも自分は今回、「オーナーシップ」(主体性)を中心に他の「シップ」を育てることを目標としました。テント設置、火おこし、飯盒炊飯、カレーづくり、バーベキュー、マシュマロ・チャレンジ、モールス信号受信、寸劇など、キャンプの様々なチーム活動を通して、自分は他人が動くのを待たず、自分から主体的に動くように意識しました。その結果、以前よりも自分から勇気を出して行動できるようになったと思います。リーダーシップも成長したと思います。自分は火おこし活動のリーダーを担当しました。限られた時間で、弓きり式や火打石の道具などを使ってどのように火を起こすのか、そしてチームをどう引っ張っていくか、考えることは難しかったですが、それによって自分で意見を出したり、どのようにすればいいのかを少し言えるようになりましたので、とても良いリーダーシップ経験になりました。フレンドシップにおいても、今回のキャンプは色々な年代の人がいるキャンプでしたが、年上年下関係なくハウスのみんなと仲良くできました。小中高、大学、大学院、そして教員が一緒に活動したので、様々な年代の人と協力し、交流できる大切な機会でした。中高でも参加できるなら、必ず応募すると思います。

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