2023年度公募プログラム

[理工学部]

カリキュラムビルトイン型学部・大学院包括国際交流プログラム

活動代表者

理工学部教授 泰岡顕治

泰岡顕治大学生から大学院生までを対象としたハンズオン型の国際人材育成プログラムです。
このプログラムをきっかけにしてより多くの学生が国際的に活躍する場を見出すことを期待します。

活動内容

① 海外工場見学プログラムの拡充 ②海外フィールドワーク ③4年生・大学院対象の国際ワークショップ、の3つの活動を計画していたが、新型コロナウイルス感染が少しおさまってきたため、一部のプログラムをオンサイトで実施することができた。また、2023年度から実施するための準備を行なった。
①については,タイ,韓国,米国の3つの海外工場見学プログラムを企画した。タイおよび米国の2つの工場見学プログラムを現地に実施し、韓国については延世大学より学生を受け入れ国内で実施した。タイについては、2024年2月25日〜3月2日にPTTLNG、およびカセサート大学工学部機械工学科との共同イベントを実施した。カセサート大学工学部機械工学科とのイベントはフランス・ECAM LaSalleら他国の学生も参加し、国際的な活動を実施することができた。米国については、2023年3月3日〜7日に川崎重工リンカーン工場の見学およびネブラスカ大学リンカーン校における見学と交流を実施した。韓国の工場見学については、2024年2月19日〜22日に延世大学学生が慶應を訪問する形で実施した。②については,2023年8月7日〜11日に日本航空電子短期課題プロジェクト及びUCSDの見学・交流を実施した。③については,韓国,シンガポールにて実施の2つの国際ワークショップ,慶應で実施予定の2つの国際ワークショップともに,双方からの行き来がまだ十分にできないこともあり、オンサイトでの実施は延期とした。延世大学+高麗大学+慶應義塾大学の国際ワークショップについては、2024年夏に高麗大学にて実施する。また、カセサート大学+慶應義塾大学の国際ワークショップについては2023年5月にカセサート大学の教員・学生が慶應義塾大学を訪問して実施した。シンガポール工科デザイン大学+慶應義塾大学の国際ワークショップ、釜山国立大学+慶應義塾大学の国際ワークショプについては現在コロナ禍後の実施について相談しているところである。これらに加えて④学内他国際プログラムとの連携として、「カリフォルニア大学サンタバーバラ校交換プログラム2023」との連携として、本プログラムに参加する教員1名を派遣した。

参加者の声

公募プログラム

理工学部2年

機械工学科の工場見学の一環として、初日にネブラスカ大学を訪問しました。午前中は研究施設を紹介して頂き、午後には日本人の教授が講師をしている研究室の学生と交流を深めました。内容が専門的であることが多かったので、理解するのが難しいところもありましたが、このように英語を介して研究内容を理解するという経験は今の私達にはとても新鮮でした。二日目からは、リンカーン市内にあるカワサキ・モーターズ・マニファクチャリングを伺いました。三日間ある工場見学のうち、初日は汎用機部門、二日目は航空機部門、三日目は鉄道部門という構成でした。部門ごとに担当のエンジニアの方がツアーをしてくださり、詳しい情報を説明して頂きました。この工場見学を通じて、今までは、何気なく日本の大学を出て、日本で就職するのだろうという漠然とした考えだったのが、現場を知ったことで、海外で研究する、働くというのが現実的な選択肢としてあるということを肌で実感しました。また、エンジニアが実際に働く現場を見ることで、自分の将来像をより想像しやすくなり、これからのキャリアを考えるうえで大きな経験になりました。


理工学部2年

機械工学科の工場見学で、タイの PTT LNG を訪問させていただきました。こちらの施設では、世界中から輸入される液化天然ガスの貯蔵や再分配、および天然ガスへの気化が行われており、その過程について学ぶことができました。日常生活における天然ガスの使用量や使用先の多さを聞いた時は、その現状に対して驚いたとともに、一般的にエネルギー業界が有する社会への重要性や環境への影響、および政治的な勢力について考えさせられました。工場見学以外にも、タイのカセサート大学をはじめとする六つの他大学との学術交流を英語で行いました。互いの行っている研究内容をプレゼンし合う場面では様々なレベルの高い研究について知ることができ、英語や機械工学の勉強を今後より一層頑張っていくべきだと実感することができる刺激的な経験でした。また、Sirindhorn School of Prosthetics and Orthotics で行った医療用装具を作るワークショップでは、医学と工学分野の融合による商品の実現化について知ることができただけでなく、授業で学んでいたCADを実際の商品作成に活かすことができたのは、大変嬉しかったです。このような貴重な体験を可能にしてくださった皆様に、心から感謝申し上げます。

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