2023年度公募プログラム

[理工学部]

Boston – Keio – Tsinghua Workshop 2023

活動代表者

理工学部准教授 白石博

白石博ボストン大学で開催される,日米中の数学・数理科学の研究討論などを行うワークショップです。大学院生にとっては,英語で研究討論を行う良い機会になっていると思います。

活動内容

Boston – Keio - Tsinghua Workshop 2023は,2023年6月26日~30日の5日間,ボストン大学のRoom548, CenterforComputing & Data Sciences で開催された。31名の研究者による講演者による口頭発表と,4名の若手研究者によるポスター発表が行われた。専門分野はProbability and Statistics で,発表者はボストン大学から8名,精華大から6名,慶應大から10名の他,UCLA,ジョージア大(3),ブラウン大,ワシントン大,ミシガン州立大,静岡県立大,順天堂大の研究者が講演を行った。ポスター発表を含む各講演では活発な意見交換が行われた。慶應大の大学院生はポスター発表を行った。参加した大学院生にとって,このワークショップに参加するだけでなく,自身の研究成果についてポスター発表などを行うことは,専門的研究者から最新の研究成果やアドバイスを得ることができるという面からも,その後の研究の発展に繋がる非常に有用な国際交流活動であったと確信している。また,久々の対面方式による開催のおかげで,国内外の研究者が個々の研究内容について,より具体的な議論を行うことができた。

BOSTON UNIVERSITY/KEIO UNIVERSITY/TSINGHUA UNIVERSITY WORKSHOP 2023

参加者の声

公募プログラム

理工学研究科、後期博士課程3年

広範囲に渡る研究の講演を伺い,非常に興味深く,また,これまで知らなかった研究領域について知ることができた。特に,清華大のYang, Fan教授による,Missing Not at Randomの欠測を調整し,因果的効果を推測する方法の講演がとても興味深かった。なぜならば,この設定は,私の研究内容とかなり類似した状況の設定だからである。また,このタイプの問題設定では,推測のために補助的な変数が要求されることが多いが,本講演の研究では,そのような変数の要求をしていない点が新しいものであった。さらに,私の発表に対しても,Yang教授から彼女の研究内容の観点からコメントをいただいた。今後もYang教授の研究内容をフォローしながら,自らの研究のさらなる発展を行う予定である。


理工学研究科、後期博士課程3年

ポスター発表をし,確率論の研究者と専門的な議論をすることができた。自分の研究は設定が複雑な為,口頭発表では伝える事が難しく,毎回説明に苦労していたが,ポスター発表という形式では相手に合わせて説明がしやすく,口頭発表の時よりも自身の成果や意義を伝えられたと思う。その甲斐もあり,口頭発表の時よりも多くの研究者と議論を活発に行うことができ,見識を広めることができた。また,統計の専門家に対し自身の成果を発表し,議論する機会はあまりなかったので,貴重な経験となった。他には,自身の研究と関わりの深いquantitative homogenizationに関する講演を聴く事ができた。近年収束の速さもこめて収束を示すquantitativeな研究が盛んになってきており,自分も将来的にはそのような研究をしたいと考えていたので,その為の情報収集をすることができた。

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