2023年度公募プログラム

[中等部]

「気候変動」に焦点をあてた教育実践と学びのスパイラルを育むESD

活動代表者

中等部教諭 松本守

気候変動による危機的な環境から脱し、よりよい環境を未来に引き継いでいくには長期的な取り組みが求められます。将来世代を育成するための持続可能な学びを慶應義塾ミュージアムコモンズ(KeMCo)が創出します。

活動内容

SDGsの13番目のゴール「気候変動」をテーマに据え、中等部生を中心に、高校・大学・大学院の塾生たちが、ともに考え、学び、活動を行っていくための学びのプログラムを設計、実施した。

本プログラムは、異なる世代や価値観に属する生徒、学生、教員が共同することに加え、何を学ぶかを教員がすべて設計するのではなく、専門家や教員と生徒・大学生たちが参加して学びのカリキュラムを考えていくプロセスに大きな特色がある。プレワークショップで少人数による小さな活動からはじめ、コアメンバーを中心に大きな単位、複数の団体が参加する活動を展開していった。

ラーニング・ものづくりセッションの成果を中等部展覧会および慶應義塾ミュージアム・コモンズにて展示し、一般に向けて公開した。

・11月、中等部展覧会にて一般来場者に向けたワークショップを実施した。「インクづくり」の紹介、廃棄物から制作した筆を使って来場者に書道体験をしてもらった。作品はその場で展示し、来場者と対話しながら物質循環ワークショップを実感してもらった。
・1月、KeMCo新春展「龍の翔る空き地」にて、物質循環ワークショップで制作した筆・作品を展示した。
・2月、ダイアローグ・イン・ザ・ダーク、ダイアローグ・インサイレンスの成果発表会を実施。大学生・大学院生と中等部生がペアになってショートムービーを制作した。ダイバーシティ、インクルージョンの視点から「LOVE」をテーマにメッセージを発表し、参加者と共有した。

SDGs WSレポ 「慶應義塾中等部×KeMCo 物質循環ワークショップ」
ワークショップレポ 中等部と作る『都市のいきもの図鑑』
成果サイト

 

参加者の声

公募プログラム

中等部3年男子

みんなで色々な意見を出し合っていろんな作品を作りました。個人個人が独創的な作品をつくり、話しを聞くとその作品にちゃんとした意味があったりして、とても面白かったです。大学生が一緒にブレインストーミングしてくださって、自分が作る作品のイメージが湧きやすくなってとても助かりました。何よりも久しぶりに工作して楽しかったです。


大学生

以前からアートに興味のあった私にとって、六本木アートナイトは大変興味深いイベントでした。今回のプログラムを通して、現代アートを誰かに紹介すること、街の活力にしていくことの意義を知ることができました。同時に、それらを展開していく難しさも実感しました。また、中等部生に向けたワークショップで、共生をテーマに皆でアートと向き合った時間は宝物です。こんなにも、世代を問わず話し合い、それぞれで形にして共有することが、楽しく、得るものが多くあることに驚きました。今回、私の大好きなアートを通じて、自ら学び取り、それを与え活かすことで誰かのためになっていれば嬉しいです。

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