2023年度公募プログラム

[理工学部]

ダイバーシティ・インクルージョン教育

活動代表者

理工学部准教授 清水智子

清水智子慶應義塾大学理工学部の学部生と大学院生を対象に、ダイバーシティ・インクルージョンに関する学びの機会を提供し、未来を先導する人材の輩出の促進を目指します。

活動内容

① KeiDGsポスターアートワークショップの開催
2023/11/22にTokyoDex株式会社のご協力のもと、KeiDGsポスターアートワークショップを行った。Diversity, Equity & Inclusionに溢れた矢上キャンパスを目指して、参加者の学生および教職員が5つのグループに分かれて経験や想いを共有し、理工学部が目指すべきKeiDGs(Keio Diversity, Equity & Inclusion Goals)のアイディアを出しながら、アート作品としてアイディアを表現した。慶應義塾の理念や福澤諭吉の言葉とDiversity, Equity & Inclusionの共通点の気付きがあった。ワークショップから出たアイディアをもとに、アーティストがKeiDGsポスターアートを制作した。今後このアートを利用してKeiDGsのコンセプトを広めていく。

② DEIに関する国際シンポジウムの開催
2023/6/9に塾生および教職員を対象としたInternational Symposium on Diversity Equity Inclusion in Science and Engineering -Sharing Best Practices and Lessons Learned- を協生環境推進室と連携し開催した。シンガポール南洋理工大学のWai Yee Yeong先生とカリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)のUma Ravat先生を外部講師として招聘し講演いただいた。理工学部からは三木教授と清水准教授が講演した。産業界との連携による工学系女子学生へのエンパワーメントプログラム、アート要素を取り入れた数理系授業など、各大学における取組みを学んだ。

③ Girls Science Clubの開催
2023/8/22に女子中高生とその保護者を対象に実験体験教室を開催した。化学系の女子学生には実験補助を、他専攻の女子学生には相談会に参加してもらった。慶應義塾女子高等学校の生徒も多く参加し、理工学部での大学生活がどのようなものか知ってもらう機会を提供できた。実際の環境で活動すること、学生と直接話をすることで、ジェンダーアンバランスの解消に効果があったと考えらえる。手伝ってくれた学生に対してもDEIに関して意識を持ってもらう良い機会となった。

④ 理工学部DEIのホームページ開設
2023/7/1に理工学部DEIのHPを開設した。タグとして,「#LGBTQ」「#ジェンダー」「#多文化共生」「#育児・介護」「#障がい者」「#研究」「#イベント」を配置し、記事形式でトピックを掲載する形とした。また、Googleフォームにて教職員からの記事登録を可能とした。様々な話題を提供することでDEIの考えが身近なものであるという気付きを与える効果を期待した。

慶應義塾大学 理工学部 DE&I

参加者の声

公募プログラム

理工学研究科修士2年生(①KeiDGsポスターアートワークショップ参加者)

今回のワークショップで、「平等・公平」「多様性」「自由」のうち、私の班では「多様性」について議論をしました。それぞれが感じたことのある「多様性とは?」について班の中で発表し合い、お互いに発表を聞きつつ思いついたキーワードを共有しました。それらのキーワードや議論をもとに、慶應の理念と「多様性」の関係を考え、それをアートに落とし込みました。私たちの班では、「多様性」を守るには、お互いの考え方を否定せず、尊重し合うことが最も大切だと考えました。「自分や他人の尊厳を守る」という意味が含まれている「独立自尊」や、お互いに支え合う「社中協力」「半学半教」といった言葉などに「多様性」を生むための、お互いを尊重するという理念が含まれていると考え、アートを作成しました。このワークショップを通じて、近年になって重視され始めてきた印象のある「多様性」という言葉の基となる考え方が、慶應の創立当初からの理念に含まれていたことに、私は改めて気が付きました。他研究分野の教授や学生などと、普段あまり話さないようなことについて議論できたことや、これらの考えをどうアートに落とし込めるか、色々と工夫することも楽しかったです!

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