2022年度公募プログラム
[理工学部]
学部1,2年生向け理工学部ジュニア研究プログラム
活動代表者
理工学部教授 三木則尚
本プログラムでは,慶應義塾大学理工学部の様々な教員と連携し,学部1,2年生を対象に,ジュニアリサーチャー,ジュニアアシスタントとして研究室での研究活動に参加する機会を提供します.

本プログラムにおけるフローの各ステップ詳細は以下の通りである.(図1)
1. 参加を希望する学生は,HP*1から,自分の希望する研究プログラムを探す.参加資格は理工学部の1,2年生であることである.留学生も参加できる.3年生も希望すれば参加できることとする.
2. オンラインで希望するプロジェクトにエントリーする.学科配属後の2年生の場合,他学科の研究室におけるプロジェクトにも参加できる.質問があれば事務員に問い合わせることができる.
3. アカデミック・アドバイザー(教員),プロジェクトスタッフ*2と相談しプロジェクトに参加する.契約上は,学生は非常勤職員としてアルバイト登録することとなる.本プログラムにおける立場の名称はプロジェクトの活動内容に基づいて「ジュニア・リサーチャー」「ジュニア・アシスタント」とする.
4. 実際の研究プロジェクトに関わることを通じ,学生は研究の企画,研究計画書の作成,研究の実施,データ分析,研究成果の口頭,レポートや論文による発表など,研究活動の様々な段階を体験する.
5. アカデミック・アドバイザーから研究への貢献に対する報償を受けることも可能とする.
6. 参加終了後に,学生自身とアカデミック・アドバイザー双方による研究体験の評価レポートを提出することを義務づける.双方にアンケートも実施する.
7. 研究室での活動を通して知的探求プロセスを獲得し,場合によっては活動への対価を得た後,各学生は将来の選択を行っていく.プログラム参加者に関するデータを収集し,プログラムによる効果を検証する.
*1 開設予定(日本語/英語),*2 研究室所属の研究者あるいは大学院生
本プログラムにおける具体的なプロジェクト例を以下に示す.HPにはテーマの詳細,勤務場所,期間,報酬有無などを記載する.
【ジュニア・リサーチ例】
- 機械学習を援用した二相合金のトポロジー最適化(週2日以上/半年)
- アニーリングマシンによる実数表現検証(週5日/夏季休暇2ヶ月)
- ロボットの制御プログラム開発(週5日/夏季休暇2ヶ月)
【ジュニア・アシスタンス例】
- 構造解析モデルのメッシュ生成(1ヶ月)
- 機械学習に使用するデータセット作成(夏季休暇中2ヶ月)
- ナノカーボン発光素子の作製とその評価(週3日程度,1日5時間)
- 環境測定実験補助(週3日程度,1日5時間)
- 光共振器の作製とその評価(週3日程度,1日5時間)
- 加工機制御実験補助(週3日程度,1日5時間)
- ユーザーテスト被験者(月2日程度,1回5時間)
2022年度もコロナ禍での研究活動となることが予想される.現状矢上キャンパスでは,研究室毎にオンライン/オンサイト/ハイブリットでの研究活動が行われている.HP上では各プロジェクトがオンライン/オンサイト/ハイブリットのいずれの形態で実施するかを明記しておくとともに,フローのSTEP3において参加者とアカデミックアドバイザーとは事前によく相談しておく.