2022年度公募プログラム
[殿町先端研究教育連携スクエア]
ジュニアドクター育成塾:KEIO WIZARD DIVERSITY ~自然体験(発見)プログラム~
活動代表者
大学ウェルビーイングリサーチセンター長、大学院システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司
KEIO WIZARDは小中学生を対象に、宇宙、AI、医療などの最先端科学の学びと、システム思考、デザイン思考を活用した対話、アイデア創出、試作、発表のイノベーション創出手法体得の学習を提供しています。

KEIO WIZARDは、40名程度の受講生が特別講義やワークショップを通じて興味・関心の幅を広げ、アイデアを形に纏める「ベーシックコース」と、その受講生の中から選抜された10名程度の受講生が博士学位を持つメンターの支援を受けながら、一つの研究テーマを設定し、その研究を深堀し、論理的にまとめ発表する「アドバンスドコース」で構成される。各々のコースは月1回程度で対面の活動を殿町タウンキャンパスを拠点に行われている(2021年度は、COVID-19より現状(8/31現在)ではオンライン開催とし、対面活動は、2021年度に採択いただいたサマーキャンプ/日帰りの実施に留まっている)。本申請では、これらの取り組みをより多様性のあるダイナミック化するために、以下を行うことによって KEIO WIZARD DIVERSITYプログラムとして実施・検証する。
課題発生現場としてフィールドワークキャンプ場を拠点に専門インストラクターの支援を仰ぎながら、受講生および教員・メンターが共に滞在し、日常生活とは異なる自助、共助を身につける学習プログラムを体験する。答えを教えてもらうのではなく、トライ&エラーから会得する体験学習を通じ、教えられたスキルをただ覚えるのではなく、課題に対して自らが考えて実践できるようにし、この体験で学んだことを忘れず、いつでも使えるようにすることを目指している。KEIO WIZARD での研究・学習意欲を更に高め、引き出し、研究・学習を続けたくなる意欲と成果を導き出すためのマインドを醸成する。そして、本取り組みの効果を検証し、これらの取り組みを慶應義塾の一貫教育の特色や現在までのKEIO WIZARDで培ったシステム思考、デザイン思考の考え方に基づいたものごとを俯瞰的かつ緻密に捉え、課題の発見から解決の方法まで導出するプロセスと融合させることで、国内外を超えた視野を持つ人材育成に寄与できると考える。なお、COVID-19の状況によっては、2020年度、2021年度と同様にフィールドワークの実施方法を見直し、プログラム内容の変更を検討し、新たなプログラムにて実施する予定である。
時期:2022年8月20 日頃を予定(2泊3日)
場所:NPO法人フジの森(東京都西多摩郡檜原村南郷5990-1)を予定
※COVID-19状況改善によっては、国外での実施変更を検討したい。
参加者:KEIO WIZARD アドバンスドコース受講生および教員、講師、メンター、事務局
特徴は、
(1)教員の産官学とのプロジェクト連携を強みに、塾生にフィールド調査や現場で働く人との意見交換を実現する実体験を提供すること
(2)大学生・大学院生・社会人のメンターが小中学生と接することによって、自身の学びを 深め、他者に分かりやすく研究を伝える能力などを養う「半学半教」の精神を促進すること
(3)慶應義塾一貫教育校の塾生が本塾以外の公私立校生と交流を深め、視野を広げる機会や対話に触れること
である。これらの取り組みにより、強い意志と行動力を身に付け、能動的に未来を創出できる人材を輩出することができる。また、塾生のみならず、研究者や教育者として社会に貢献するメンターの育成も図ることが可能である。さらに、塾生が小中学生の時期から「半学半教」の精神に触れることにより、将来、他者に惜しみなく知識や技能を共有するマインドが醸成できる。
https://www.tonomachi-wb.jp/juniordoctor/