2017年度公募プログラム
[理工学部]
アーヘン工科大学春季講座(「Keio-Aachenスプリングスクール」)
活動代表者
理工学部教授 横山由広
ドイツ アーヘン工科大学の言語センターが特に慶應の学生諸君のために企画した、ドイツ語・ドイツ文化研修を中心とする春休み20日間の現地研修プログラムです。ドイツ語の初歩を学習済みであれば、どの学部・研究科からも参加できます。

12名程度の募集人数に対して11名(理工学部2年3名、1年3名;文学部2年2名、1年1名;経済学部1年1名;法学部2年1名)が、2018年2月28日(水)~ 3月19日(月)にアーヘン工科大学にて実施された標記講座に参加して、主に以下のモジュールから成る研修プログラムを受講した。
1)ドイツ語コース: 先方と塾のドイツ語教員との間の意見交換を経て準備したカリキュラムで、参加学生の習熟度に応じた実践的な教育指導が行なわれた。
2)ドイツ語・ドイツ文化プロジェクト: 講座中期の週末のホームステイを通じてドイツ語運用を実践し、ドイツ文化を実地に体験した。また、アーヘン近郊モンシャウを見学した。
3)ヨーロッパコース: ドイツ・ベルギー・オランダ3国の国境に位置するアーヘンでEU主要国としてのドイツを体験した。マーストリヒトへの遠足、欧州議会のあるブリュッセルへのエクスカーションも実施された。
4)現地の日本語学習者とのコラボレーション: アーヘンで日本語を学習しているドイツの学生との協同学習を通じて相互に異文化理解を深めることができた。
5)キャンパスツアー: ドイツ有数の工科大学であるアーヘン工科大学の研究施設を見学して、技術立国ドイツへの知見を深めることができた。企業見学の機会も提供された。
第1回の応募者が募集定員10名のところ8名、うち7名が選考に合格して講座に参加したのに対し、はじめて未来先導基金公募プログラムとして実施された第2回の応募者は27名を数え、募集人数上限の10名が参加したが、今回の応募は出願受付期間を当初より延長した上で11名にとどまり、その全員が選考に合格して講座に参加した。プログラムの慶應側の主な活動メンバーからは、藁谷総合政策学部教授が3月4日アーヘン着・6日アーヘン発の、また山口経済学部准教授が3月12日アーヘン着・14日アーヘン発の日程で講座の実施状況を視察するとともに、アーヘン工科大学言語センターの関係者一同、センター長、授業担当者および事務担当者と面談した。標記講座の実施により、慶應の側では従来は主に理工学部が担ってきたアーヘン工科大学との交流への、他学部の学生諸君と教員の参加も促進されている。