2012年度公募プログラム
自然大好き児童の育成-自然検定プロジェクト-
活動代表者
幼稚舎教諭 相場 博明
幼稚舎が開発してきた自然検定は、20年以上の実績があり、その教育効果は実証済みです。本プロジェクトは、その自然検定をより多くの日本の小学生に提供し、自然が大好きな児童が幼稚舎をコアとし日本中に拡散することを目指したものです。

・自然検定を作成するため、幼稚舎にあるサイエンスミュージアムの標本類をさらに充実させ、自然検定の問題の質を高める必要がある。そこで、不足していたジャンルの標本類を中心に補充した。その結果、すべての問題で複数の写真が掲載させるようになり、より高品質な問題に改良することができた。
・現在までの自然検定は、貝殻、甲虫、蝶、岩石、化石、植物、恐竜の7種類であった。今回は、これに宇宙と野鳥を加えることができた。野鳥は、日本野鳥の会の協力が得られ、100種類のデータを入手することができた。なお、音声ファイルも入手できたので、これは将来的に自然検定に組み込むことが可能になった。
・幼稚舎で活用している自然検定を改良し、幼稚舎だけでなくどの学校でも活用できるようにした。具体的には、トップ画面をその学校用にカスタマイズし、またログイン画面もその学校に合わせたものに変更できるようにした。
・今年度は、試験的に名古屋市の南山小学校、東京都の光塩小学校の2校に、自然検定を配布した。それぞれの学校を訪問しインスツールを完了し、実際に児童達に利用してもらったところ、多くの児童が利用し、熱中する姿が見られた。このことから、幼稚舎で開発した自然検定は、他の学校でも有効であり、自然大好き児童の育成に有効であることがわかった。