2012年度公募プログラム
学生スタッフによる図書館における新しいコミュニケーションの場の創生
活動代表者
理工学部教授 前田 吉昭
「憩いと学びの新しいコミュニケーション場」としての図書館作りの3年目となります。過去2年間の実績を踏まえ、コミュニケーションを一層活性化させるとともに、振り返りを行い、この場を図書館に根付かせたいと考えています。

学生スタッフによる活動組織S-Circleが,理工学メディアセンター内で(1)相談業務,(2)企画業務をそれぞれ実施した。広報の手段として相談業務や各企画のポスターを矢上および日吉キャンパスに掲示したほか,S-Circleホームページ,Twitterなどを活用した。学生スタッフは,月1回ミーティングを行って相談や企画の報告,問題点の話し合いなどを行っている。
(1)相談業務
理工学メディアセンター内のコンサルテーションスペースにて,平日12:00-17:00まで相談を受け付け,22名の学生スタッフがシフトを組んで対応した。年間305回の相談が寄せられ,相談に来た学生の人数は延べ336名であった。相談内容は,学習,学科選び,研究室選び,進路,雑談など多岐に渡る。4月および春・秋学期の試験前には,学生スタッフを2名配置する時間帯を設けて相談体制を強化した。年度の初めに,日吉学生相談室のカウンセラーの先生から,相談の受け方についてアドバイスをいただく研修の機会を設けた。
(2)企画業務
下記の企画を開催した。
・サイエンスカフェ(イベント):春学期は機械工学科の鈴木哲也先生,秋学期は理工学部特任教授の米田雅子先生をゲストに迎え,7月と12月の2回開催した。各回定員を超える盛況ぶりで,活発な質疑応答が行われた。気軽に異なる研究分野に触れ,教員と話ができる機会として好評であった。
・矢上サロン(イベント): 6カ国の留学生によるプレゼンテーションの後,グループディスカッションを行った。各国の文化に触れることで留学生と日本人学生の交流が深まった。
・健康について本気出して考えてみた(展示・イベント):健康について考える展示を開催するとともに,矢上生協との共催で「食生活相談会」を行った。メディアセンター内でも栄養士さんへの相談コーナーと各種測定場所(アルコールパッチテストや肌水分量測定等)を設けた。
・矢上での生活(展示・ツアー):矢上キャンパスのオープンキャンパスに合わせ,学生スタッフが自身の学生生活や研究生活の様子などを1枚のポスターにまとめ展示した。また,学生スタッフが案内役となりメディアセンター内のツアーを行った。
・企画展示:「音楽で英語ブラッシュアップ!」「矢上シネマパラダイス」「矢上Times」をテーマに館内で展示を行った。
・創想ライブラリ選定,POP展示:秋学期に4つのテーマを設け,各テーマ8冊ずつ計32冊の一般書を選定し,書店でみかけるようなPOPを作成して展示した。POPのついた図書は常に貸し出されている状態であった。