2026年度公募プログラム

[理工学部]

生物実習教材VRinkaiJrを活用したSDGsへの取組み

活動代表者

理工学部・准教授 堀田耕司

堀田耕司本プログラムは、知られざる生物に目を向けることで生物多様性を理解し、SDGs 14・15「海や陸の豊かさを守ろう」に貢献します。また、世代を超えた生徒が共通の目標に取り組み、SDGs 4や10にも影響を与えます。

活動内容

活動内容を教育実践、開発の2つの部門にわけ、教育実践では一貫校での野外実習を実現させる。

教育実践部門(主に大学教員、一貫校教諭): 一貫校教諭らによる野外生物の撮影、VRinkaiJrを活用した野外実習を行い、生物の多様性を実感し、分類体系の基本を理解する。現地専門家の指導を受け、慶應義塾の大学生や他の一貫教育校の生徒と関わりながら、学びを深める。VRinkaiJrを通じて生徒が積極的に取り組める実習内容を考案する。実地の生物多様性フィールド学習として、6月に日吉自然の森での生物採集・分類実習を実施し、続いて8月〜10月の期間中に、希少種の生息する石垣島および西表島にて宿泊型の野外実習を実施する。中高大教員・大学生TAが同行し、VRinkaiJrを活用して採集生物の同定・記録・共有を行い、現地の自然環境の理解を深めると同時に、生物多様性保全に関する講義やワークショップも組み込む予定である。調査ルートや安全管理のため、2025年度中に行われる現地視察調査で得られた情報を活用する。

開発部門(主に大学教員・大学院生・ポスドク): 生物多様性を理解するオンライン教材VRinkaiJrを開発し、慶應発のユニークなSDGs活動として広める。大学での学びや得意なことを学生は専門スキルとして活かす場としてVRinakaiJr開発を提供する。例えば、実際に生徒らとともに野外実習を行い、登録動物種の追加やWEBデザインの改良(例えば生物群にキャラクター性をもたせることにより楽しみながら学ぶコンテンツを充実させる)、データ比較機能の追加、採集場所の地図データ登録や集計グラフ表示機能実装などを行う。教育実践部門からのフィードバックを基に教材を改善する。さらに、国内の学校間だけでなく、海外の学校との3校との国際連携を推進する。生徒がそれぞれの地域で観察した生物データをVRinkaiJrを通じて共有し、異なる地域の生物多様性を相互に比較することで、グローバルな視点を育成する。英語インターフェースでの学習にも対応し、国際的なSTEAM教育に資する双方向交流のモデルを確立する。また、SNSなどの広報活動を行うことや、生物教育学会に論文を投稿する等の活動も行い本活動を世界へ発信する。

 

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