2024年度公募プログラム

[理工学部]

ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン教育

活動代表者

理工学部准教授 清水智子

清水智子慶應義塾大学理工学部の学部生と大学院生を対象に、ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョンに関する学びの機会を提供し、未来を先導する人材の輩出の促進を目指します。

活動内容

①塾生・教職員対象DEIワークショップ・セミナー・シンポジウムの開催
A. Girls Science Club(山田進太郎D&I財団との共同開催)
2024/8/30に女子中高生とその保護者を対象に実験体験教室を開催した。磁石を使った物理実験のティーチングアシスタント、マニュファクチャリングセンターや中央試験所、メディアセンター等を巡るキャンパスツアーのアテンドと施設紹介、進路相談会における相談役として塾生と教職員が参加した。中高生や保護者と直接話をすることで、女子生徒ならではの不安や疑問に気づき、参加した塾生および教職員はジェンダーアンバランスの解消に向けた活動の意義や有効性を考える良い機会を得た。
B. バリアフリーコンサルタントによるセミナー
2024/10/8にバリアフリーコンサルタントである鈴木ひとみ様を講師にお迎えし、様々なことにチャレンジしてきたご自身の体験談、バリアフリーとユニバーサルデザインの相違性などについてご講演いただいた。学部3年生約130名が参加し、講演後には学生同士のディスカッションが行われた。
C. KeiDGsミニシンポジウム(公益財団法人山田進太郎D&I財団協力)
2024/12/13に開催された第25回慶應科学技術展 KEIO TECHNO-MALL 2024において、一般来場者および塾生・教職員を含む出展者に対しDEIに関するミニシンポジウムを開催した。理工学部におけるKeio diversity, equity, and inclusion goals (KeiDGs)の活動紹介、女性教員による研究キャリアの紹介をした。

②海外大学学生とのDEIに関する共同セミナー
海外2大学へ訪問し、現地学生との交流を通して、社会課題に対するDEI視点を取り入れた海外の取り組みについて学ぶ機会を得た。
A. 米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB) (2024/9/18-22) 学部生10名, 教員3名
B. 台湾淡江大学 (2025/2/20-23) 学部生16名, 教員3名

③KeiDGsコンセプトの共有と浸透
昨年度実施したKeiDGsアートワークショップの様子を収めた動画を公開、その完成したアートを掲載したノベルティをガイダンスで配布、横断幕の作製とイベントでの掲示等を実施し、DEI活動啓発を促進した。よりシンプルなロゴも作成しDEIに関する話題が自然と生まれる雰囲気を作る助けとした。

④ホームページやSNSによる現状や取組み情報発信
理工学部DEIのホームページに新しい記事を12件投稿した。ホームページで発信した内容は、理工学部のSNS(インスタグラムとX)でも情報発信した。

慶應義塾大学 理工学部 DE&I
https://dei.st.keio.ac.jp/

参加者の声

公募プログラム

理工学研究科博士課程1年

Girls Science Clubでは、女子中学生のみなさんに向けて最新の磁性に関する研究を簡単に説明したのち、磁石を用いてシャープペンシルの芯を浮かせる実験を行いました。磁性に関する最新研究の説明では、女子中学生と保護者の皆様からのキラキラした視線を感じました。研究の面白さや未来に対するワクワク感を共有することができたと思います。また、シャープペンシルの芯が浮くという不思議な現象を目の当たりにした際の女子中学生の皆さんの興味深そうな様子や楽しそうな様子を見ることができてとても嬉しかったです。今回のイベントを通じて女子学生のみなさんに科学の面白さを知ってもらうことができたと思います。(Girls Science Clubに参加)


理工学部1年

慶應生とUCSB生がチームを組み、社会課題とその解決策について議論し、プレゼンテーションを行いました。私の班は、AI技術の進展に伴う社会課題として、アクセスの公平性やディープフェイクの問題を取り上げ、科学的思考の普及、ファクトチェック、AIの設計思想の確立を解決策として考察しました。英語で進めるという点も含め、メンバーの意見をしっかりと理解し、建設的な議論を行うことに苦労しましたが、相手を理解しようとする姿勢を持ち続けたことで、またUCSB生が真摯に耳を傾けてくれたおかげで、実りある議論ができました。課題以外の時間にも、UCSB生と過ごす中で貴重な経験を得ました。(UCSBとの共同セミナーに参加)

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