2023年度公募プログラム

[横浜初等部]

X-ship Camp:多世代共創を実現するサバイバルキャンプによる先導者育成プログラム

活動代表者

横浜初等部長 馬場国博

世代を超え互いに共創し、先導者としての資質を育むことを目指します。X-shipとはleadership, followership, partnership, ownership を意味します。参加者は自然体験の中で未知・未経験のことに挑み、その状況を自ら理解し、主体的に考え、仲間と対話し、協力することで、自分に必要なX-shipを養っていきます。

活動内容

第2回X-shipサバイバルキャンプは7月26日〜7月28日、山梨県山中湖村にある慶應体育会山中山荘にて2泊3日の行程で実施された。X-shipとはリーダーシップ(Leadership)、フォロワーシップ(Followership)、オーナーシップ(Ownership)、フレンドシップ(Friendship)など、先導者に必要な様々な能力を育成することを示している。慶應義塾横浜初等部生20人、湘南藤沢高等部生6人、慶應ローバーの学部生3人、留学生3人、システムデザイン・マネジメント研究科大学院生7人の合計39人が参加し、引率教職員、看護師、映像担当などの14人と合わせて53人が共に活動した。

オリエンテーション、チーム・ビルディング、そして事前学習のために、参加者と関係者はキャンプ前に横浜初等部に集まってワークショップを行い、成長目標を設定したり、横浜初等部の体育館やグラウンドでテント設営の練習などをしたりした。

山中湖のキャンプ地でのサバイバルキャンプの内容としては小学生がチームで協力し、中高生や大学院生のサポート、そして教職員の安全確認のもとで、以下の活動を行った。 
1) テントを設営して寝る場所を確保
2) 火打石などで火を起こす
3) 薪を使い、焚き火台と飯盒で炊事をする
4) ナタやノコギリを使って加工した竹でお米を炊き、同じく竹からお箸をつくり、串を削って肉や魚を焼くために使う(一部生徒)
5) 昆虫食を体験する(いなご、蜂の子、ミールワーム)
6) チームで協力してマシュマロ・チャレンジ
7) チームの留学生の言語を取り入れたチーム毎の最終発表
8) キャンプ地周辺で虫をつかまえたり、地上絵を描く
9) 高校ラグビー部と交流

小学生は交代でチームのリーダーやフォロアーの役割を担い、話し合って計画を立て、活動を主体的かつ対話的に進める体験をした。高校生たちは小学生のサポートをしながら同じ課題について考え、共に学びつつ、小学生を導くリーダーとして活躍した。大学院生は高校生のメンターとして活動をサポートし、参加者全員がオーナーシップをもち、リーダー、そしてフォロアーとして成長するためのファシリテーションを行った。

サバイバルキャンプは天気に恵まれ、夜には星空を眺めながらキャンプファイアーを囲んでその日の活動について話し合った。キャンプ終了後には参加者がそれぞれのX-ship面の成長について振り返り、それをアンケートの形で集めて検証した。アンケートの結果から見て、X-shipキャンプと通して参加者が様々な面で成長を実感し、それぞれが成長の目標を設定することができたと言える。

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参加者の声

公募プログラム

小学校5年生

私はX-shipサバイバル・キャンプに参加したことで、”solidarityship”(団結力)がとても強くなりました。最初は、全然知らない人たちがほとんどだったので、チームになって話し合えるような仲になれるのだろうかと思い、不安でいっぱいでした。けれども、バスの中で話をしているうちに互いに打ち解けてきて、1日目からみんなとちゃんと話し合えるようになりました。さらに、2日目からは目で合図を出して通じ合えるような仲になりました。しかも毎回、当たり前のように役割分担をしてから行動できるようになっていました。Partnership(協力関係)に似ているけれども、”solidarityship”(団結力)は、協力とは少し違っています。通じ合える力があることが”solidarityship”の特長と言えるものだと私は思います。


高校3年生

高校生という年齢だから、はじめは小学生と大学院生との間に挟まれて大変かと少し緊張していました。しかし、小学生は自ら行動し、全体の指揮担当として大学院生が頑張っていて、自分も何かできることはないかと積極的に行動することができました。このキャンプの結果、最大限チームに貢献するのに年齢は関係ないことを改めて思い知らされ、これから自分の学校でも何か協力することがあれば行動する力を発揮しようと思いました。X-Shipキャンプで特によかったことは時間設定に余裕があり、落ち着いて行動できたことや、毎夜の振り返りの会で、自分では気づかなかったことを、他の方が指摘してくれたことです。全員が全力で行動し、より良くするために意見を出し合い、コミュニケーションを取っていたことが印象的でした。

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