2023年度公募プログラム

[協生環境推進室]

キャンパス・バリアフリー探検隊 ~協生環境の実現をめざして~

活動代表者

経済学部教授、協生環境推進室バリアフリー推進事業委員長 中野泰志

中野泰志「キャンパス・バリアフリー探検」を行い、協生環境を実現していくために必要なハード・ソフトを検討しつつ、将来の社会の先導者として「協生」の観点を持ち、多様性への理解と行動力を持った人材育成を図る。

活動内容

・説明会
10月2日に、日吉キャンパスにて、本プロジェクトの参加者の募集に際し、説明会を開催した。
・DET(障害平等研修)の開催
キャンパス調査の事前研修として、10月16日に、障害平等研修フォーラムから障害当事者ファシリテーターをお招きし、プロジェクト参加学生がワークショップを通して、「障害の社会モデル」の考え方を学んだ。
・探検隊のSlack立ち上げ
10月25日に、本プロジェクトのコミュニケーションツールとして、メンバーと事務局、またDETフォーラムの障害当事者も加えたSlackを立ち上げた。
・キャンパス調査の実施
12月13日に日吉キャンパス、12月14日に三田キャンパス、12月26日に矢上キャンパスをめぐり調査を行った。各日、プロジェクト参加学生数名と障害学生支援室の事務局職員が、障害平等研修フォーラムの障害当事者ファシリテーターと共に、キャンパス内(校舎内教室含む)を実際にめぐり、授業だけでなく、休み時間や課外活動を含めたキャンパスライフ全般を想定し、何が社会的障壁となるかを確認した。
・意見交換会
2024年2月6日に、プロジェクト参加学生が集まり、各キャンパスの調査で気づいた点について意見交換を行い、今後のバリアフリーキャンパスを実現するための提言案等について議論した。
・最終報告会
2024年3月14日に、奥田常任理事と岡田常任理事、障害平等研修フォーラムのファシリテーターをお招きし、学生による活動報告とキャンパス・バリアフリーに向けた提言を受けた上で、全体議論を行った。

・成果
実際にキャンパスを調査し、障害のある学生の修学上のバリアを洗い出しただけではなく、そのバリアを学生、教職員が一体となり、慶應義塾としてどのように解決するかという具体的なアクションプランと多様な提言を生み出すことができた。具体的な解決策として、ハード面(施設面でのバリア)だけではなく、ソフト面(啓発活動、情報発信の方法など)についての解決策も提言され、実現可能性の高いアイデアが多く生み出された。事前のDET研修により、参加者全員が「障害の社会モデル」の視点を獲得した結果、大学、教職員、学生、それぞれが果たすべき役割を盛り込んだ有意義な提言をまとめることができたと考えられる。

【活動報告】キャンパス・バリアフリー探検隊~協生環境の実現をめざして~
協生環境推進室推進室Webページ

参加者の声

公募プログラム

理工学研究科修士2年

すべての人が安心して学べる環境を作るために、大学の教職員だけでなく学生も積極的に主張することで大学が変わる可能性があることを痛感しました。キャンパス・バリアフリー探検隊として活動し、大学が変わるきっかけ作りに関われたことをとても嬉しく思いますし、今後もこの活動が続いてほしいと思います。


法学部3年

私にとってバリアフリー探検隊の活動は、特定の誰かのためでなくみんなのための社会はどうあるべきかを考え直す良いきっかけになりました。バリアを取り払うためには、互いが障害のある人が、社会的障壁があることでやりたいことを無意識に諦めてしまうことが当たり前になっていることへの理解を深めることが重要だと学びました。よりよい大学をつくるために、学生が主体となった活動をこれからも続けていく意義が大いにあると感じました。

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