2021年度公募プログラム
[体育研究所]
国際交流を通じたSDGs教育及び一貫教育校へのスポーツ教育
活動代表者
体育研究所准教授 鳥海崇
体育研究所では「活力ある塾生を育む」を目的に活動しています。この観点から本プログラムでは体育・スポーツを通じて①大学生へのSDGs教育、②小学生へのスポーツ教育、③社会人への公開講座、を実施してまいります。

2021年度4月以降、新型コロナウイルス感染症を考慮し、感染者数の数が大きく減少し、海外からの往来が復活するまでは海外大学生の招聘を見送ることとした。 東京オリンピックの開催期間中も感染者数は高止まりしており春夏シーズンにおいては実質的な活動を見送らざるを得なかった。秋以降は感染者数が減ってきた一方、欧米での感染者数が増大しており、こちらも海外大学生の招聘を断念した。その一方で日吉キャンパスは東京オリンピック英国代表チームの事前キャンプ地でもあったため、東京オリンピックにて活躍した英国選手の招聘に向けて交渉した。個人メダリストの招聘に向けて最終調整まで入ったが、こちらも年明け国内での感染者数が増大したことを受け実施には至らなかった。
慶應義塾内でスポーツに携わる女子学生を中心としてグループを組み、スポーツとSDGsと言うキーワードで自分たちの活動について検討を加えた。これらの結果を横浜市内大学生のためのビジネスアイデアコンテスト「Y.S.DCアカデミア(ヨコハマSDGsデザインセンター)~大学生によるビジネスチャレンジプロジェクト~」にて発表した。また、この活動を通じて大学内におけるスポーツ組織のSDGsをテーマに、ケンブリッジ大学における女性スポーツ統括組織「the Ospreys」の幹部と意見交換を実施した。なお、ケンブリッジ大学の男性スポーツ統括組織は「Hawks’ club」の名称で存在する。新型コロナウイルスの感染状況が改善したら日英の両団体が対面し、SDGsを中心にスポーツを通じて交流を実施したい。
公開講座の実施に向け、体育研究所の設備を利用しスポーツ選手の現状について調査し基礎データを測定した。主に以下の3点を測定した。スポーツ選手の体組成を測定して、各部位の筋肉量とそのバランスを学年別及び競技別に比較した。また、スポーツ選手の基礎体力に関して、体力測定を実施することでこちらも学年別及び競技別の比較を実施した。最後にスポーツ選手に対して心理テストを実施し、年代別の日本代表選手などと比較することで塾内スポーツ選手の心理状態スコアを比較した。新型コロナウイルス感染症の感染者数が増大したため対面での公開講座の実施を取りやめたが、後日ホームページでの公開に向けて調整中である。