2020年度公募プログラム
[殿町先端研究教育連携スクエア]
ジュニアドクター育成塾:KEIO WIZARD DIVERSITY
活動代表者
大学ウェルビーイングリサーチセンター長/システムデザイン・マネジメント研究科教授 前野隆司
Keio Wizard は小中学生を対象に宇宙やAI、医療などの最先端科学の学びと、システム思考やデザイン思考を活用した観察や、対話、アイデア創出、試作、発表といったイノベーション創出手法体得の学習を提供しています。大学・大学院生もメンターとして成長できるプログラムです。

KEIO WIZARDは特別講義やワークショップを通じて興味関心の幅を広げアイデアを生み出し発散し収束させ最終的にアイデアを形に纏めることを学ぶベーシックコースと、研究テーマを設定し深堀し論理的にまとめる一連の研究プロセスを学ぶアドバンスドコースで構成されている。3年目となる2020年度は未来先導基金を活用してより多様性のあるダイナミックな取組を計画した。アドバンスドコース受講生は講師やメンター(社会人博士号取得者)らと共に、国外の教育研究機関(タイ・アジア工科大学大学院)を訪問し、日本とは異なる社会課題を、現地の小中学生や大学・大学院生らと共にフィールドワークによって体験する計画であったが、新型コロナウィルス感染症拡大を鑑み計画の変更を余儀なくされた。そこで「伝える・伝わる」に注力し、ipadなど動画作成用機材を各受講生に貸し出し、動画による研究発表の表現を学習した。毎年、全国のジュニアドクターが参加するJST主催のサイエンスアゴラは、2020年度は新型コロナウィルス感染症拡大を鑑みオンラインでの開催となった。KEIO WIZARDからは2名の生徒が参加し動画による研究発表を行った結果、「オーラルプレゼンテーション大賞」および「審査員特別賞」を受賞した。またその他に旺文社全国学芸サイエンスコンクールへは1名が参加し「中学生理科自由部門赤尾好夫記念賞」を受賞した。毎日新聞社・自然科学観察研究会主催 第61回自然科学観察コンクールへは4名が参加し全員が「努力賞」を受賞した。またアドバンスドコースの最終日に行われる成果発表会では、全員がこれまでの研究成果を動画で作成し発表を行い、本プログラムの全行程を修了した。
(成果発表会の様子は動画に編集しKEIO WIZARDウェブサイトに掲載
https://www.tonomachi-wb.jp/juniordoctor/)