2013年度公募プログラム
空を観るプロジェクト ―宇宙と気象への理解と夢をはぐくむ―
活動代表者
法学部専任講師 杉本 憲彦
一貫校の生徒と学生が、立科山荘でともに生活しながら、宇宙、気象、地球環境について学ぶ。少しハードだけれど、楽しく学びたい生徒・学生のために、新しいスタイルの夏の学校を提案します。皆さん、参加してみませんか?

幼稚舎を除く一貫校と大学の全学部に、一貫校連携による立科山荘夏期総合野外実習への参加募集をかけ、過去最多の29名の参加者(普通部4名、塾高14名、志木高4名、大学7名)があった。実習内容は参加者全員で行う実習と、異年齢で構成された班を作り各班で行う課題研究である。指導は、幼稚舎;柊原、普通部;谷口、塾高;松本、杵島、志木高;井澤、湘南藤沢中高;小荒井、大学;杉本、秋山の7名であたり、気象、天体の観測を中心に、地質・測量、土壌生物、水質調査、昆虫と食層など、班毎のテーマにより、3-5名に1-2名の教員という少人数指導を行った。参加者は「空を観る」こと、自然の不思議を発見し、観察から解析、説明・発表能力の育成をへて、問題解決へと至る一連の研究活動の喜びを見出していた。4日間、異学年で寝食をともにするため、共同生活において各自が学ぶものも多かったようである。当基金は、施設使用料や実習費に充当され、参加者の負担軽減だけでなく、実習の成功へと大きく寄与した。
また、3月には新たな実習候補地の開発を目的に、三浦半島への巡検(教員9名が参加)を行った。天神島臨海自然教育園にて、横須賀自然人文博物館の講師2名による、海洋生物と地質についての説明を受けた。さらに城ケ島の地質構造、油壺の地質構造の巡検、東京大学三崎臨海実験所への施設見学(生物採取と顕微鏡観察を含む)、マリンワールドへの視察を行った。
以上のように、本プロジェクトは、未来への先導をつとめる、問題解決への総合能力を有した人間の育成、独立して生きる力と協力して生きる力を兼ね備えた人間の育成、一貫校と大学との連携の強化、に資する事業として大きな成果があった。