2009年度公募プログラム
経済学部・経済学研究科専門教育留学支援制度
担当
経済学部長 小室 正紀
目的、背景

経済学部では、グローバル化する世界への理解の促進や将来の国際レベルでの学生の活躍を期して語学能力の向上を学部教育の柱のひとつに据えている。例えば専門教育科目として開設しているコースの一つであるプロフェッショナル・キャリア・プログラムは英語で経済学講義を提供するプログラムとなっており、この在籍の学生を中心として、春学期や秋学期期間中の半年間ないし夏季休暇期間中に、HEC、LSEといったヨーロッパの主要大学、カリフォルニア大学のようなアメリカの主要大学の専門科目教育プログラムへの短期留学が行われていた。
そこでこうした留学を支援することで、国際的視野に立ち、世界を舞台に活躍する未来先導型人材の育成を促進するため、2008年度より「短期留学支援制度」を未来先導基金を利用して実施している。
活動内容、成果
2009年度は第2学年1名、第3学年16名、第4学年14名、大学院生2名の合計33名の学生がこの制度を利用した。4月より募集を始めて支給額を調整しながら対象者に支援することとしたが、希望者は多く8月末の申請者で予定額を終了している。
また本年度より新たに「経済学研究科」在籍生も対象としたが、申請(支援対象)者が2名出てきており、より高度な語学運用を求められる大学院生に対しても能力向上が期待できる留学支援を実施することが可能となった。
なお、学生が留学からの帰国した際には「留学の成果に関するエッセイ」の提出を義務付けている。留学に関しては短期的な語学成果だけを期待しているわけではないが、それでも日常を含めた外国語環境での生活によって飛躍的な能力開発が行われていることを知ることができる。それに加えて多様な価値観をもつ学生との交流により自身のアイデンティティの再確認や異文化を背景とする他者に対しての理解の促進、さらには将来のキャリアパス選択への寄与など、世界を見据える未来先導型人材の育成に大いに寄与していることが伺える。