2008年度公募プログラム
幼稚舎サイエンスミュージアムの構築と教育的な活用Ⅱ

活動課題(テーマ)
幼稚舎の中にサイエンスミュージアムを構築し、それを利用した独自な教育プログラムを実施する。
これは2007年度の継続プロジェクトである。
担当
幼稚舎教諭 相場 博明
学校の中に小さなサイエンスミューアムを作りたいというこのプロジェクトは2年目になりました。
身近なところにいつでも本物の自然が用意されていたら子供たちはきっと自然を好きになってくれるはずです。そしてその中から未来を先導するような科学者も生まれてくるでしょう。
主な活動メンバー
幼稚舎教諭 相場博明
幼稚舎教諭 高梨賢英
幼稚舎教諭 馬場勝良
幼稚舎教諭 清水研助
幼稚舎教諭 千葉雄司
幼稚舎教諭 柊原礼士
事務担当部門
幼稚舎事務室
1. サイエンスミュージアムの展示スペースの充実
本館にある第1展示室を大幅にリニューアルした。標本ケースを購入し、無脊椎動物コーナー、貝殻コーナー、昆虫コーナー、両生類・爬虫類コーナー、植物コーナーを設置した。また、認定書コーナー、タッチパネルPCとテーブルも設置した。また、第2展示室では化石・恐竜コーナーを、第3理科室エリアでは鉱物コーナーを充実させることができた。さらに第3理科室の中には科学史教材の展示コーナーも新たに設置した。
2. 展示する標本類の充実
昆虫コーナーでは日本産甲虫、蝶類、トンボ、外国産甲虫などを中心に揃えた。また、恐竜関係の展示物もとくに充実させることができた。3. 標本類のデータベース化
2007 年度は、データベースのプロトタイプを完成させたが、2008 年度はさらにそのバージョンアップを図り、ほぼ完成させることができた。データの入力も昆虫類、化石類、鉱物類を中心に多くの情報が入力できた。4. 標本を利用した教育プログラム(認定書発行システムの開発)
認定書発行システムの開発を行った。これにより2009 年度から運用可能になってきた。5. 教育プログラムの実践と評価
2008 年度の予定では、幼稚舎サイエンスミュージアムデータベースを子ども達に使わせることになっていたが、プログラムの修正に時間がかかりそこが出来なかった。2009 年度には可能となるのでその実践と評価を行いたい。展示スペースおよび展示標本類の充実については大きな成果があった。第1展示室は学校予算からの補助も頂いたので大幅にリニューアルすることができた。ここではたくさんの標本を子ども達に見やすいように工夫して展示することができた。また、第2展示室では化石・恐竜コーナーを新たに設置し、鉱物類は第3理科室エリアに移動した。そして今まで舎史資料室に眠っていた科学史教材も新たに展示コーナーをつくり大幅な展示スペースの増大を達成することができた。
データベースの作成もたいへん順調に進んだ。入力はすべて教員の手作業であったが多くの時間を費やして充実させることができた。ただし、それらを使った教育的な実践についてはプログラムの修正に時間がかかったことで当初の予定通りには進まなかった。検定システムは従来どおりの本物を使ってのものと、データベースを使ってのPC検定を予定していたが、PC検定については2009 年度で本格的に実践を行いたい。
今後はサイエンスミュージアムの構築の最終段階として、展示物の整備を図り、データベースをより 完全なものとしたい。そしてそのデータベースをもとに、教育的な活用を行いその評価をする。また、 さらにWeb 版データベースを作成し、広く社会に公表する。Web 版データベースでは、自然検定(貝、 鉱物、化石、昆虫など)ができるもので、だれもがこの検定システムを利用でき、社会的な還元を行 えるものとする。